なぜ透析患者さんにフットケアが必要なの?
- 2017年6月21日
『閉塞性動脈硬化症』は、血管にコレステロールなどが溜まり動脈硬化がすすみ、血管が狭くなったり、詰まったりして血液の流れが悪くなる病気です。
手や足に十分な栄養や酸素を送り届けることができなくなり、手足の痛み、しびれ、冷感などさまざまな症状が現れます。
脳梗塞や心筋梗塞などを合併することもあり予後不良の疾患です。
● 痛み、しびれ、冷感
● 間歇性跛行(かんけつせいはこう)
・・・・・ 歩くとふくらはぎなどが締め付けられるような痛みが出る
その他透析患者さんの足の病変
● 足底過角化症(そくていかかくかしょう)
● 潰瘍、壊疽
● 足白癬、爪白癬 など
このような疾患は虚血が進行し重症化すると安静時にも痛みが出たり、足部に壊死を認めるようになります。早期発見・早期治療が重要で、手遅れになると歩行困難や切断となります。
森のクリニックでは毎月、透析患者さん全員の「足チェック」を行っています。
早期発見・早期治療により歩行を維持していきましょう! 看護師 岸本 静香